株式会社湘南平塚コミュニティ放送(FM湘南ナパサ)番組審議会 議事録

1.日時
  平成23年5月23日(月)午後2時00分〜3時30分

2.場所
  平塚商工会議所 第1会議室

3.委員の出席
  委員総数
出席委員数

10名
 8名
  出席委員 前田孝平・原田篤志・平野貴裕・
矢野知史・石井孝・目黒明・
森田敏幾・漆谷雄介
  欠席委員 飯田博之・馬場一夫
  放送事業者側
出席者名
取締役局長 鈴木弘之
取締役 安藤哲史
制作部長 松下雄太郎
制作担当 向井貴彦

4.議題
  3月11日以降のナパサ番組について

5.議事の概要
  議事に先立ち、鈴木弘之局長より挨拶が述べられた。
局側からの自己紹介後、審議委員の自己紹介が行われた。
続いて今回の議題である3月11日以降の放送について局側から説明があり、その後委員に御意見を伺った。

6.審議内容
3月11日以降のFM湘南ナパサの対応について
東日本大震災が発生した直後からFM湘南ナパサは災害特別番組に切り替わりました。開局以来このようなことは初めてのことで、我々としてももしこれ以上の大型地震が起きた時、どのような対応をしたらいいかという良い予行練習になったととらえています。7月に行われる湘南平塚七夕まつりでは、緊急時の対応についての仕組み、システムまで含め実行委員に提案し、また避難場所をすべて結ぶ対応を考えています。また湘南平塚七夕まつりだけでなく、各市町村でも対応できるシステムにしていきたいとも思っております。3月11日以降も放送はストップすることもなく、計画停電発生時にも自家発電で対応しました。“災害にはナパサ”というように開局当初から訴えていましたが、放送がストップしなかったことは新たな信頼を生むことに繋がったと思っております。しかしながら、どのような情報を出すべきか、「○○にあるガソリンスタンドにガソリンが入荷した」といったような情報を多く出すことにより、パニックが起こるのではないか、出す情報が少なければ、聞いていてもつまらないという問題がありました。あらゆるところから情報が入ってきますが、信頼してできる情報の選定が難しいと痛感しました。多くの方とコミュニケーションを密にとることにより、信頼できる情報の収集方法を多く得なければならないことが課題として残りました。
 7月からはスタジオと事務所が移転となり、新しい送信機になるため、電波の飛ぶ具合もよくなると思います。また今までは平塚市のみに限定対応しなければいけなかったものの、放送法の改定により隣接する地域にも対応してよいことになりました。難聴エリアを調べアンテナの位置の変更を考え、より多くの地域に電波を届けるようにしていきたいと考えています。
ナパサは市民に近いと感じておりました。震災以後ガソリンの情報は自分たちの仲間の中で情報を共有していました。災害時には市民に有意義な情報が必要だと思いますが、的確な情報が一番必要だと思います。
一般聴取者が何を求めているかが重要ではないでしょうか。行政だけの情報ではリアルではないので、最新情報を正確に素早く発信できるシステムを構築していくべきではないでしょうか。
市役所では震災以後、報告書をまとめています。なかなか市の広報課と災害対策本部との連携ができていなかったという問題点がありました。我々も当日はNHKの情報を頼りにしていたこともありました。ナパサそして市の広報課・そして災害対策本部との連携をこれから密にとり、何かあればすぐに対応ができるようにしていきたいです。
計画停電が起きると情報ツールはラジオか携帯電話の情報に限られてしまいます。そのようなときにどこが停電しているか、リアルな情報がすぐに耳に入ることができれば素晴らしい情報ツールになり得ますね。
災害が起こったとき、パニックになる可能性が大きです。情報として「安心してください」というものを耳にすれば落ち着くこともできると思います。間違った情報や危険な情報を選別することは大変難しいと思います。茅ヶ崎市でも防災無線を使って計画停電の情報を出していましたが、聞こえにくいという問い合わせが多数寄せられました。ラジオで計画停電の情報を連携していち早く出していただけるのは大きなありがたかったです。
伊勢原市でも防災無線を流すと聞こえないといったクレームが多数寄せられました。コミュニティFMが活用できると助かりますね。災害対策本部の情報をナパサに流すシステムがないので検討してみないといけませんね。
テレビで見ると非常に大きなことと分かりますが、テレビを見ることができない状態だと一体自分の周りではどんなことが起きているのか分からなくなり、不安になります。そんな時すぐラジオをつければいいと感じました。平時よりガソリンスタンドやスーパーと連携をとることにより、情報のパニックは起きにくくなり、利便性が出てくるのではないでしょうか。
大磯では発生直後無線で対応していましたが、緊迫した状況では初めてでしたので、システムを構築しなければと痛感しました。
可聴エリアは広がるのですか。
広がる予定ですが、システムを変えてから改めて調査したいと考えています。
可聴エリアが広がることは記者発表を考えていますか。
実測してみてから判断してみたいと思います。

以上

 
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