株式会社湘南平塚コミュニティ放送(FM湘南ナパサ)番組審議会 議事録

1.日時
  令和2年10月20日(火)午後2時00分〜3時00分

2.場所
  平塚法人会館 2F会議室

3.委員の出席
  委員総数
出席委員数

9名
4名
  出席委員 板垣達也・今井裕久・横尾昭・伏黒哲司
  放送事業者側
出席者名
局長 松下雄太郎
制作担当長 奥原賢司
営業担当長 中野浩太

4.議題
(1) リモートでの番組収録・放送について

5.議事の概要
  コロナ禍の現在、FM湘南ナパサで取り組んでいるスタジオを使用しないリモートでの番組収録、放送について説明させて頂き、その中でメリット、デメリットを提示し、今後の番組制作にどのような可能性があるのかを共有しました。

6.審議内容

現在、FM湘南ナパサでは新型コロナウイルスの影響で、スタジオの利用制限や人数制限など様々な影響が出ています。新しい生活様式に則り、対策を講じながら番組制作をしています。それに加えて今後主流と予想されるリモートの仕組みを使った番組制作を現在試行錯誤しながら進めています。また、会議についても現在はほぼ全てオンライン会議を利用し、擬似的な対面で行っていますので、コミュニケーションツールの新しい形を、番組制作にも活かして行く方法を模索中です。緊急事態宣言が解除されて以降、これまでリモート(オンライン)を使用し制作している番組の一部をご紹介します。 (以下番組一覧 ※資料より抜粋)

火曜  湘南トーキング こちらラジオ番組制作部(学生制作)
水曜 吉田長生の花鳥風月(現在は、スタジオ収録に)
木曜 消費生活相談
(月一レギュラーはリモート出演:今後全リモート化予定)
金曜 ペットは幸せ
(ゲスト対応からスタート、現在完全リモート収録)、
それいけビーコル 
土曜 サタデーミュージックナイト スポーツフリーク
日曜 カレッジDJネットワーク(学生制作)、
NapasaTimes Sunday(ピーシーズプラス)、
湘南エンタメタウン(ゲストなどリモート出演)
特番 バックトゥザ昭和
※自粛期間中もリモート出演などで、ゲスト出演を実施他、多数


以上、これまでスタジオでの収録が殆どだった番組ですがスタジオの運営を守ること、そして番組作りを継続していくこと、この観点からリモート(オンライン)での収録を積極的に行っています。次にリモートでの収録方法についてご説明します。主に以下のように分けられます。お手元の資料をご参照ください。1つ目は電話収録、生出演です。従来も行っていましたように生放送中の電話でのゲスト出演になります。2つ目は収録した音声データを送付して頂く方法です。ボイスレコーダーや携帯電話のボイスメモ等何かしらの録音機器で録音して頂いた音源を局まで送って頂きこちらで編集を行います。3つ目はオンライン会議を利用した収録、生放送です。facetimeやGoogleMeet、Zoom等を使いお互いの顔が見える状態で収録や生放送を行う方法です。これらの方法で収録や生放送を行うメリットは時間的・物理的拘束が少なくてすむ、スタジオに来て頂く時間が短縮でき、スタジオを利用しないで直接PCで収録することにより、スタジオを効率よく利用できる。また遠方から来て頂く場合の交通費などの負担がなくなるなどがあげられます。オンライン会議のシステムを使えば画面越しとはいえ対面で会話できることで電話等の音声のみのコミュニケーションより、表情が見えるので、円滑に収録や生放送が進行できます。また映像から相手の状況や、環境が分かり会話のネタとしても生かしていけるメリットもあります。一方デメリットは、まだまだ音質が悪いため放送に活かしづらいことがあげられます。世の中がオンラインの音声に慣れてきた為、さほど違和感がなくなってきましたがそれまでの音声伝達装置よりは低音質かつ人間の音声に特化しているので、音楽等を流すことが不向きとなっています。他には回線速度やエンコード・デコードによる遅延で、円滑にコミュニケーションをとるのに、コツが必要になります。複数人数での収録の場合は、間詰めなどの編集が必要になる場合がある。また、コマ落ちの用に瞬間的に途切れることがあり、編集が必須となってしまいます。今後の改善点として回線速度の問題が上げられます。現在局で使用しているものでは速度が遅いため、環境や同時参加人数によっては、音声が途切れたり、フリーズしてしまうことがあります。また、リモート出演していただく際に気を付けていただくことを徹底する必要があります。相手がリモート出演した際に、スピーカーなどで、聞き取っていると、こちら側の遅延した音声を先方のマイクが拾ってしまい、ハウリングに近いものや、二重に聞こえてしまうなどの問題が起きてしまう可能性があります。対策としましては、先方にイヤホンやヘッドフォンで聞いて頂くようにし、また先方の通信環境にも大きく左右されるので、事前の確認を怠らないことが考えられます。今後、回線スピードの向上により、音質・タイムラグなどが改善されるとスタジオを飛び出して外で行う中継番組などこれまで回線を用意し、専用音声コーデックを持ち込んでいたものが安易に切り替えられるのではないか、結果、コスト削減にもつながるのではないかと考えています。またオンライン会議を利用した、地域の情報ハブとしての役割を果たし、コンテンツ事業者として制作活動ができるのではないかと考えています。今後はオンラインでのライブ配信や、講義・セミナーなどのコンテンツ作成も視野に入れていきたいと考えています。

観光協会でもイベントといえば今までは「人を集める」ことが絶対でしたので似たような状況です。オンラインの可能性ですが、今まで中継する際は電話である一か所とやり取りしていたところをパソコンやスマホがあれば参加できるということであれば、来るべき時の「防災」という観点から、何箇所か定点としてパソコンやスマホを所定の物を使ってそこと中継で繋いでいく、時間で区切って複数個所回していくというのも有りかと思います。正直今なんでも試していい時期だと思うのでなんでもやってみては如何でしょうか。
先日、平塚市漁業協同組合の伏黒さんと話したのですが、「ナパサライブお天気カメラ」のようなものを作りたいみたいな話をしていたところでした。そういう考えも都度公開していけるように今動いています。
リモートはラジオでしたらそれほど難儀ではないといった印象です。色んな人が参加できれば、また自分が参加していれば聴くでしょうし、可能性は広がると思います。
入口がラジオから入ってくるのではなくてラジオを最終的に聴く目的地になっているので、導入として市民はそちらの方が分かり易いかと思います。ただリモートの仕組みを使えない所も結構あるのが現実です。例えば警察署や恐らく市役所もそうだと思うのですがセキュリティの問題がかなり大きいところについては考慮しながら取り組みたいと思っております。


以上

 
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